リーダーシップ応用1

2016.10.07(金)

「リーダーシップ応用1」をベトナム・ハノイにて開講

平成28年9月4日(日)~10日(土)に、ベトナム・ハノイ市のベトナム国家農業大学において、「リーダーシップ応用1」を開講しました。本授業では、異文化体験を通してリーダーシップと英語でのコミュニケーション力(伝える力)の向上を目指します。

4月末に受講者決定し、学生が主体となって約4ヵ月間に渡り、現地学生と連絡を取り合い「計画・交渉・プラン作成・実行」を行いました。今年は東北芸術工科大学・東北公益文科大学・山形県立米沢女子短期大学・山形大学から8名の学生が受講しました。また、活動のサポートとして10名の現地学生に協力いただきました。

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9月4日 夜に現地到着し、活動は5日からスタートしました。現地学生と合流し、午前中はJETRO(日本貿易振興機構)のハノイ支店を訪問し、「ベトナムの経済状況とこれまでの歴史」についてお話を伺いました。午後はベトナム国家農業大学へ移動し、開校式を行いました。お互いの自己紹介から始まり、山形を紹介するプレゼンテーションやゲーム、大学周辺の散策を行いました。これらの活動を通し、学生たちはぎこちなくですがコミュニケーションを取ろうとしていました。
夜は近くのレストランにてウェルカムパーティーを開催していただきました。美味しいベトナム料理と学生たちのパワーで大いに盛り上がりました。8名中6名が、今回が初めての海外になります。飛行機やホテルでは、なかなか海外に来たという実感がなかったようですが、現地学生と話をし、大学の中を散策してみて、ようやく海外にいる実感を持ったようです。最初は戸惑っていた両国の学生は、夜にはカラオケに一緒に出掛け、すっかり打ち解けていました。

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6日(火)はお互いを知る機会として、午前中に両国の担当者が考えてきたゲームをして親睦を深めました。午後は両国の文化理解を目的に、お笑い文化の発表を行いました。昨年度までの体験実習でも相互文化理解は行われてきましたが、お笑いの側面から切り込んだ文化理解は初めての試みでした。「笑いの文化は海外でも通じるか」をテーマに、ベトナム側はコント、日本側はショートコントとギャグを披露しました。発表はとても好評で大いに盛り上がりました。「言葉や背景が違う中で、何が共通し何を面白いと思うのか」を念頭に、事前準備で試行錯誤した成果があらわれた企画でした。

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7日(水)は、毎年度恒例となっている料理交換を行いました。ベトナムの学生たちが生春巻き・ブン(米麺のつけめん)・チェー(ベトナム風ぜんざい)を、日本の学生たちが肉じゃが・お好み焼き・みたらし団子を作りました。事前準備で一度料理を試作していたこともあり、本番は段取り良く進み、おまけに焼うどんまで作っていました。全員で作成した料理はどれも美味しく、全員が心も体も満たされていました。また、材料の買出しで大学周辺のマーケットを歩いてみると日本にない食材も多くあり、学生たちは日本との違いに興奮していました。

%e2%91%a4 %e2%91%a5午後からは日本の文化紹介として、蚊取り線香作りとかるた取りを行いました。これらも今回が初めての企画でした。初めに蚊取り線香の説明をしてから作成作業に入りました。ベトナムにも線香はありますが、蚊取り用として使用していないようで、ベトナムの学生は興味深そうに説明を聞いていました。「火がつくのか?」と思うような線香の概念を超えるものもありましたが、個性的な蚊取り線香が出来上がりました。また、かるた取りは両国の学生が協力して楽しめるように、新たなルールを設けオリジナルのかるたを作り企画を考えました。最後に全てのかるたが裏返ると、アオザイと浴衣を着た女性の絵が現れるというサプライズが仕掛けてあり、感動的な一幕もありました。

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8日(木)はハノイ中心市街地に出かけ、市街地散策を行いました。植民地時代やベトナム戦争の歴史を伝える「ホアロー収容所」、ベトナム最初の大学である「文廟」、50を超える多様な民族の文化を垣間見ることができる「ベトナム民族学博物館」、ハノイの代名詞ともいえる「ホアンキエム湖」等を周り、ベトナムの歴史や文化について楽しみながら学びました。移動のバスの中では、ベトナムと日本人学生がペアを組みベトナムの歌や文化について話を弾ませていました。

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10日は移動日となるため実質最終日となる9日(金)は、午前中にベトナム舞踊を見学し、両国の学生がベトナムの伝統的なおもちゃ「TOHE」を作りをしました。午後には互いの伝統的な衣装交換として、ベトナムからはアオザイ、日本からは着物や柔道着、またコスプレの道具を持ち寄り、プレゼンと試着を行いました。どちらの学生も良く似合っており、女性は美しく、また男性はたくましく見えました。写真では見ることがあっても実際に着る機会がないそれぞれの衣装を着て、学生たちはとても興奮しているようでした。

%e2%91%ab  %e2%91%ac%e2%91%ad夜はさよならパーティーを開催していただきました。学生一人一人に修了証が渡され、思い出を語り合っていました。最後はお互いにメッセージを交換し、涙ながらに別れを惜しんでいました。たった1週間の演習とは思えない密度の濃い、充実した時間だったということを物語っていました。

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今回の授業を終え、学生たちは「自分に自信がついた。これまでコンプレックスに引け目を感じていたが、それはこれからの行動次第でいくらでも乗り越えていけることがわかった」や「失敗を恐れて静観するのではなく、何事もチャレンジすることが大事。ぬるま湯につかっているのではなく、冒険しなくてはならない」といったことを感じたようです。この1週間のために、学生は4ヵ月間に渡り準備を行ってきました。現地では、予想以上に上手くいったことも、なかなかスケジュール通りに進まないことも多々経験しました。その都度、仲間と共に協力しあい課題を解決してきました。もしかしたら、もっと効率的に課題を解決できたかもしれません。もしかしたら、準備段階で解決できたものもあるかもしれません。しかし、これらのことはすべて学生が、実際に、自分たちで計画を立て、現地に赴き実行したからこそ見えてきたものです。この授業での経験が、学生が壁に直面したとき、それを乗り越える力や誇りに、きっとなると信じています。

また、本授業は今回が4回目となりました。これまで受入れていただいたベトナム国家農業大学の皆様のご理解と多大なるご協力のもと、現地での体験は毎年最高のものが出来上がっています。本授業の開講にあたり多大なご協力を頂きましたベトナム国家農業大学の職員の皆さん、学生の皆さん、大変ありがとうございました。

高等教育機関
山形大学、山形県立保健医療大学、東北芸術工科大学、東北公益文科大学、東北文教大学・東北文教大学短期大学部、山形県立米沢女子短期大学、羽陽学園短期大学、鶴岡工業高等専門学校、山形県立産業技術短期大学校、山形工科短期大学校
連携機関
山形県、山形県市長会、山形県町村会、山形県商工会議所連合会、山形県商工会連合会、山形県中小企業団体中央会、一般社団法人山形県経営者協会
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